ユーチューバーやブロガーの個人事業主が確定申告をする際に必要な書類と手順は複雑で面倒
何から手をつけたら良いのか、何を提出するべきなのか、普段からやっておくことは何なのかを簡単に紹介します
また、今回は節税効果の高い青色申告書に焦点をしぼってお話します。白色申告の方は参考として読んでいただけると幸いです
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確定申告の時期
2月16日〜3月15日
この期間に昨年度(1月〜12月)の収支報告を書類にまとめて税務署に提出
確定申告の提出物
提出物は主に6つ
それぞれの説明は後ほどします
- 確定申告書
- 青色申告決算書
- 本人確認書類
- 各種控除に関する書類
- 源泉徴収票
- 他社からの支払調書
4〜6番はそれぞれ必要な場合とそうでない場合があります
4.各種控除に関する書類の提出が必要な人
所属している会社で年末調整をしている場合、社会保険料の控除などは年末調整の時点で終わっているが、それ以外の控除の申請(医療費控除や寄付金控除)をしたい人
5.源泉徴収票の提出が必要な人
専業として活動しておらず、その年の給与所得がある(本業で給与が発生している)人
6.他社からの支払調書の提出が必要な人
ブログやYouTubeなどアドセンスとは違った他社からの収入(企業案件の動画企画やイベント出演などの収入)が発生した際に支払調書を受け取った人
確定申告書とは
確定申告書とは、1年間の売上から経費を差し引いた所得税額を計算し申告・納税するための書類
引用:国税庁HP
このようなカラフルな用紙の申告書
引用元の国税庁のHPに詳しく書いています
青色申告決算書とは
青色申告決算書は確定申告を青色申告で行うために必要な書類で、毎日の帳簿付けの結果を決算書の形式で記入するもの
4枚綴りで、それぞれの内容は以下のとおり
- 1枚目:損益計算書
- 2枚目:「売上」「仕入」に関する内訳など
- 3枚目:「減価償却」に関する内訳など
- 4枚目:貸借対照表
給与やアドセンス、配当金などの収入と、家賃や水道光熱費、通信費などの支出を集計してまとめた書類
本人確認書類とは
確定申告に必要な本人確認書類には、マイナンバーカードや通知カード、個人番号が記載された住民票の写しなど、マイナンバーが記載された物が使用可能です
最も確実な書類はマイナンバーカードです
マイナンバーカードがあれば、それだけで本人確認が完了するので事前に作成しておくことをおすすめします
各種控除に関する書類とは
所属している会社で年末調整をしている場合、社会保険料の控除などは年末調整の時点で完了している
しかし、それ以外の控除の申請をしたい人は、この段階で追加の控除申請をすることができる
具体には以下の控除
雑損控除 :災害や盗難などの被害を受けた場合
医療費控除:一定額以上の医療費を支払った場合
寄付金控除:ふるさと納税などの寄付をおこなった場合
医療費控除には生計を一にしている家族の医療費も対象になるので、扶養している両親がいる場合などは確認した方が良いでしょう
ふるさと納税は、ワンストップサービスによる申請を受けていないことが条件になるので利用した時は注意が必要です
源泉徴収票とは
所属する会社で年末調整をおこなった後に発行される書類
2019年以降、源泉徴収票の添付は不要になったが、税務署に持参して確定申告する際は依然として源泉徴収票が必要
国税庁:源泉徴収票等の添付が不要となりました
いずれにしても源泉徴収票に記載されている内容は、確定申告書を作成する際に必要となるため、会社から発行されたら大切に保管しておきましょう
他社からの支払調書とは
企業案件やイベントの出演依頼に対して支払われた報酬に関して、相手の企業からあなたに発行される書類が支払調書です
報酬を支払う側は、支払調書の作成義務はないので、案件を受けて報酬をもらっても支払調書が発行されない場合があります
支払調書の流れを少し具体的に説明します
支払調書が発行された場合、発行した相手の企業は年始に、昨年あなたに依頼をして報酬を支払ったことを税務署に報告します
税務署はその後、あなたが確定申告の際に税務署に報告した支払調書の内容も確認し、2者から提出された内容を照合します
そういったことが行われるので、企業から支払調書が発行された時は、無くさずに保管しておきましょう
確定申告までに日々やっておくこと
ここまでで、確定申告の際に提出する書類について簡単に紹介してきました
ここからは、この書類をスムーズに作成するために普段からやっておくべきことについてです
確定申告までに普段からやっておくこと、それは自分の会社に関する収支を正確に把握しておくことです
つまり、収入と支出をしっかりと把握しておきましょう!ということです
いつ、いくら、どこから、どんな内容で収入があったのか
いつ、いくら、どこに、どんな内容で支出をしたのか
それらを把握するために、定期的に領収書を整理して、自社の財務状況を把握することに努めましょう
正しく使用された経費を把握すればするほど、経費が増えて減税につながるので面倒ですが、頑張っていきましょう
まとめ
開業届を提出したものの、確定申告が怖くて震えていたのですが、内容をひとつひとつ確認していくと、そこまで大変でもないかと思えてきました
家賃や水道光熱費などの固定費は、経理的な処理も同じ内容の繰り返しになるので面倒臭がらずに向き合っていくことで活動に集中していきたいですね
確定申告の受付期間:2月16日〜3月15日
確定申告の際に必要となる提出物は6つ(4〜6は必要に応じて提出)
普段からやっておくこと:会社の収支(収入と支出)を正確に把握しておく
- 確定申告書
- 青色申告決算書
- 本人確認書類
- 各種控除に関する書類
- 源泉徴収票
- 他社からの支払調書
以上です。
確定申告で何を準備したらいいか分からない、説明を調べても難しいことが書いてあってよく分からないという人の参考になったら嬉しいです。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
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